沖縄県にある住宅は紫外線によるダメージを受けやすい環境にあります。住宅の劣化を予防するためには外壁塗装によるメンテナンスが必須となり、塗装は10年に1回、機能性の高い塗料を使ったとしても15年に1回の程度でやり直します。
1度、施工をおこなうとおいそれと色を変えることはできないのでカラー選びは慎重におこなう必要があります。
周囲の住宅・建物と馴染むカラーを選ぼう
マイホームの外壁は自分の好きなカラーの塗料を選んで、キレイにメンテナンスしたいと考える人も多いのではないでしょうか。以前に比べ塗料のカラーも種類が豊富で、自分が理想とするカラーを選びやすい環境が整っています。
ですが、自分の好きなカラーというだけで選んでしまうと、のちのち「失敗した」と感じたり近隣住民と、トラブルを起こしてしまう可能性があるので注意しましょう。外壁の塗装に使う塗料のカラーは依頼者が好きなものを選ぶことができますが、やはり周囲の住宅や建物に馴染むかどうかを抑えたカラー選びが必要です。
例えば、閑静な住宅街にある住宅という場合、かなり目立つ赤や黄色、青といった原色カラーで塗装をおこなうと、周囲の環境とは浮いてしまいます。あまりにも派手なカラーで塗装をおこなったことによって「周辺の景観が損なわれた」とし訴訟となったケースもあるようです。
自分の家に自分がお金を払って塗装をするのだから、好きなカラーを選びたいと考えてしまうものの、近隣住民のことも考えて調和のとれたカラーを選ぶようにしましょう。
また、派手なカラーは家全体に塗ると考えていたよりも目立ったり、年数を重ねるにつれ飽きてしまいやすいようです。1度、施工をおこなったら10年から15年は塗り替えないということも考えて、飽きないカラーを選ぶというのもポイントです。
カラーサンプルだけで選ばないことが大切
沖縄で外壁の塗装をおこなっている専門業者の中には、塗料のカラーサンプルを用意してくれる所もあるようです。カラーの名前だけで選ぶよりもカラーサンプルをチェックすれば、より自分が理想としるカラーを選びやすいかもしれません。
ただし、カラーサンプルだけをうのみにして選んでしまうと、施工後に「こんな色を選んだはずじゃなかった」と、失敗してしまうリスクが考えられます。カラーサンプルは数センチの大きさに塗料を塗ったものですが、実際にそのカラーを塗るのは大きな壁です。
人の目は小さいものは色が濃く見えて、逆に大きいものは色が薄く見えるという現象が起こると言われています。カラーサンプルだけで選んでしまうと外壁に塗装をおこなった後「カラーサンプルよりも薄く見えるので、もっと濃いカラーを選べば良かった」と感じがちです。
また、家の中で見たカラーと自然光の中で見たカラーとは、同じ色味であってもかなり印象が変わってしまいます。このような事例があるのでカラーサンプルだけで選ぶのではなく、太陽光の下で確認したり少しだけ塗料を外壁に塗ってもらうなどして、慎重にカラー選びをおこないましょう。
沖縄県で人気のカラーをチェックしてみよう
外壁塗装に使用する塗料のカラーを選ぶとき、失敗しないコツとして住宅があるエリアで人気のカラーをチェックするという方法があります。沖縄県内の住宅で多く選ばれているのは、汚れがあまり目立ちにくいベーシックカラーのベージュやグレーです。
南国の住宅の雰囲気に似合うということからか、ベージュやグレーといった白系統のカラーが選ばれています。白系統はベーシックカラーですが、無難な色味だと個性がなくなるのが嫌と感じる沖縄県民も多いようで、近年は淡いグリーンといった少し個性的なカラーも人気です。
外壁に使う塗料のカラーは、まず周囲の景観を損なわないかという点に気を付けて選ぶ必要があります。ですが、周囲と馴染むカラーであれば、沖縄県でも人気が高まっている淡いグリーンなども選ぶことが可能です。
色選びをおこなう際はカラーサンプルだけで比較してしまいがちですが、実際に外壁に塗ってみると色味は大きく異なることもあります。何回もやり直すということはないメンテナンスですので、塗料のカラーを選ぶときはしっかり吟味して選びましょう。