住宅の外壁は美観に関わるだけでなく、雨や風、太陽光から保護する重要な役割もあります。ただ、10年に一度を目安にメンテナンスが必要であり、その際どのような塗料を選ぶべきか悩んでいる方も多いでしょう。そこで本記事では、沖縄でも人気のシリコン塗料の特徴や注意点について解説します。
シリコン塗料とは
外壁塗装に使用する塗料にはさまざまな種類があります。外壁のメンテナンスは何度も経験することが珍しいため、外壁塗装業者の担当者に提案されたものを適当に選んでしまうケースも少なくありません。しかし、住宅に合う塗料かどうか、予算や要望に合う塗料かどうかを見極めるためにも、依頼者自身が塗料の種類について理解しておくようにしましょう。
まず、塗料はアクリル塗料やウレタン塗料、シリコン塗料、フッ素系塗料の4種類が基本です。
その中でももっとも人気が高いのがシリコン塗料であり、シリコン樹脂を主成分としている塗料のことを指します。耐用年数と価格のバランスがよい点が人気の秘訣となっています。また、シリコン塗料には親水性という性質があり、水と一緒に汚れを落としてくれるという特徴もあるのです。アクリル塗料やウレタン塗料に比べると費用は高くなりますが、見た目の美しさや汚れにくさ、耐用年数などを加味するとコストパフォーマンスのよい塗料です。
なお、フッ素系塗料は耐用年数がもっとも長く、高機能ですが単価が非常に高いのがデメリットです。シリコン塗料よりもさらに金額が高くなるため、予算を考えると採用するのが難しいケースが多いといえます。
シリコン塗料のメリット・デメリット
最大のメリットは、コストパフォーマンスに優れていることでしょう。値段はそれほど高くなく、さらに耐用年数が長いため費用対効果の高い塗料といえます。また、雨風にさらされても劣化しにくいことや、親水性があって雨と一緒に外壁の汚れを落とせるなどの機能があることもメリットです。コストや機能、耐候年数のバランスがよいことがシリコン塗料のメリットといえるでしょう。
ただ、アクリル塗料やウレタン塗料と比べると、単価が高いことでデメリットです。しかし、シリコン塗料は施工費用が高いものの耐用年数が高いため、将来かかるメンテナンスコストを考えると、アクリル塗料やウレタン塗料よりも総額は安くなる場合があります。
さらに、シリコン塗料は表面が硬くなるため、ひび割れしやすいのもデメリットです。とくに外壁の素材にモルタルやコンクリートを使用している場合は、相性がよくないためひび割れが生じやすいでしょう。そのほか、シリコン塗料は扱いが難しいためDIYには不向きです。施工費用を抑えようとしてDIYをすると、外壁の状態を悪くしてしまう可能性があります。
シリコン塗料の選び方と注意点
一口にシリコン塗料といっても、さまざまなメーカーから製品が多数販売されています。そのため、塗料選びではシリコン樹脂の含有量について確認するようにしましょう。一般的に含有量が高いほど、耐用年数や親水性が高くなるとされています。
含有量が低い製品で20%以下、高い製品は45~60%ほどになっており、できれば45%以上のものを選びましょう。外壁塗装は安いに越したことはありませんが、安すぎて性能が悪いと後悔することになります。住宅のよい状態で維持することを大切にして、塗料選びをすることをおすすめします。
まとめ
外壁塗装でもっとも人気の高い塗料は、シリコン塗料です。シリコン塗料は比較的単価が低いうえに耐用年数が長く、さらに高性能であるというコストパフォーマンスのよさが人気の理由となっています。ただし、シリコン塗料の中にもさまざまな種類があるため、シリコン樹脂の含有量が高い製品を選ぶようにしましょう。