マイホームの外壁塗装を依頼する際、雨が多くなる台風シーズンは避けるべきであると考える人は少なくありません。しかし、実際には台風シーズンでも問題なく外壁塗装が可能であるため、注意点さえ押さえておけば依頼を見送る必要はないでしょう。今回は、台風シーズンの外壁塗装依頼について詳しく解説します。
台風シーズンに外壁塗装を行うメリットと注意点
沖縄は、日本の中でも台風被害が多いのが特徴です。マイホームの外壁を塗り直したいと思っても、台風シーズンが近いと依頼を躊躇してしまうこともあるでしょう。
しかし、台風シーズンであっても、外壁塗装は問題なく進めることが可能です。
まず、台風は上陸前に必ず発生が確認でき、ある程度の進路も予測できることから「突然の台風で対策もなく塗装工事が台無しになってしまった」というような事態が起こることはありません。
また、下地部分を作る作業は雨が降っていても問題なく終えられるため、台風上陸前に高圧洗浄を済ませておくといった進め方が可能です。
あえて台風シーズンに外壁塗装を行うメリットがあるわけではないですが、万が一足場の倒壊などが起こった場合でも、対応や損害賠償は施工業者にて行ってもらえるため安心できます。
また、塗装完了後すぐに新たな台風が発生した場合、施工から短期間の間に起きたトラブルであれば柔軟に対応してもらえるケースも多いです。
可能であれば、台風到来前に塗装を済ませられるのがベストですが、台風シーズンであることを理由に、依頼を避けなければならないというわけではないことを覚えておきましょう。
注意点として、台風が直撃する日には当然作業が進められないため、その分工期は伸びてしまいます。
台風の影響による工期延長で追加料金などを請求されることはありませんが、台風が続く場合には、工事がいつ終わるか予想できないケースもあるでしょう。
台風に備えた外壁塗装の工程と施工方法
工期中に台風の接近が予想される場合、台風被害を最小限に抑えるためさまざまな対策を取る必要があります。具体的な内容は、以下の通りです。
台風到来前に高圧洗浄を済ませる
先述の通り、外壁塗装における下地作りの段階では、雨に濡れても大きな問題はありません。
まずは台風が来る前に高圧洗浄を済ませておき、そのあとは雨の状況に合わせて進度を決定します。
塗装が乾く前に濡れることがないようスケジュールを組む
塗装を塗ったあと、乾き切る前に濡れてしまうと、塗装剤本来の機能を発揮できなくなってしまいます。
台風の様子を見ながら、乾かしている最中に雨に濡れないよう入念にスケジュールを組んで塗装を開始するのが一般的です。
塗装中に台風が接近する場合は作業を中止する
万が一塗装作業中に台風が発生・接近する場合には、塗装を中止せざるを得ません。
作業が進められない分、工期も遅れてしまいますが、作業再開時期は台風の進路や速度によるため、正確に予想するのは難しいでしょう。
足場の台風対策を講じる
台風接近がわかった時点で足場が組まれている場合には、メッシュシートを畳むことで足場の倒壊を防ぎます。
また、通常は外壁から少し浮かせた状態で使用している壁当てを外壁に直接当てておくことで、足場の強度をアップさせるのも有効です。
台風シーズンに外壁塗装業者を選ぶ際のポイント
先述のとおり、台風による足場倒壊などの被害については、請負業者損害賠償責任保険によって塗装業者が負担することとなります。
しかし、悪徳業者は請負業者損害賠償責任保険に加入していないケースもあるため、万が一のトラブルの際には施工主が費用を負担しなければならない可能性も否定できません。
台風シーズンはとくに足場トラブルなどが起こりやすいため、ホームページなどで保険の加入有無を必ず確認してください。
まとめ
今回は、台風シーズンに外壁塗装を依頼する際のポイントや施工の流れ、外壁塗装業者選びの際に注意すべき点などを詳しく解説しました。外壁塗装工事は台風シーズンでも可能ですが、作業中断によって予定していた工期よりも長くなるケースが多いです。もちろん延長分の追加料金などはないため、工事が長引いても問題ない場合は、台風を気にせず依頼できます。台風が直撃する場合は足場のメッシュシートを畳んだり、壁当てを外壁に当てて補強し直したりすることで、足場の倒壊を防ぎます。万が一倒壊が起きても損害賠償責任は業者側にありますが、保険に加入していない悪徳業者に依頼してしまうと施工主が損害賠償しなければならないケースもあるため注意が必要です。依頼前に保険の加入有無を確認して、信頼できる業者に依頼してください。