外壁塗装に使う塗料の特徴を解説!アクリル塗料とは

公開日:2021/01/15

塗料は外壁塗装の費用や耐用年数を大きく左右する要素です。そのため、沖縄で外壁塗装をする際は各塗料の特徴を理解した上で、慎重に塗料選びを進める必要がありますが、外壁に使われる塗料の中でもアクリル塗料にはどのような特徴があるのでしょうか。ここでは、沖縄で外壁塗装を検討中の方に向けてアクリル塗料の特徴を解説していきます。

アクリル塗料とはどんな塗料なの?

アクリル塗料とは、アクリル樹脂を主成分とした塗料です。アクリル樹脂は、合成樹脂の中でも耐久性に優れる透明な樹脂で、加工しやすいという特徴もあります。そのため、ボールペンなどの文具やコップなどの日用品、窓材や照明器具などの建材、電子部品など幅広い用途で活用されているようです。

外壁に使われる塗料もアクリル樹脂の用途の1つで、1950年代ごろから開発・製造が始まったとされています。発色がよいことや価格が安いという特徴があるため、当時は多くの人気を集める塗料でした。しかし、現在ではより高性能なシリコン塗料やフッ素塗料といった塗料が普及するとともに、アクリル塗料が外壁塗装に使われることは少なくなりました。

したがって、沖縄で外壁塗装をする際は、アクリル塗料以外の塗料から選択するのが無難ではあります。しかし、アクリル塗料が外壁塗装に使えないわけではなく、他の塗料にはないメリットも数多く存在するのです。

アクリル塗料のメリットについて

アクリル塗料のメリットとして真っ先に挙げられるのは、価格が安いことでしょう。他の塗料と比べて耐用年数は短いものの、現在外壁塗装の主流となっているシリコン塗料の7割程度の費用で済みます。そのため、頻繁に外壁を塗り替えて建物のイメージを変えたい場合には、最適な塗料といえるでしょう。

また、カラーバリーションが豊富なのもメリットの1つです。他の塗料と比べて歴史があり、さまざまなメーカーから数多くの製品が販売されているため、満足できる色が見つからないという心配はほとんどないといえるでしょう。加えて、発色がよいという特徴もあるため、ハッキリとした色合いの外壁にしたい方にもおすすめです。

さらに、扱いやすいというメリットもあります。アクリル塗料のほとんどは、水か溶剤で溶かすだけで使える1液型であるため、一般人でも簡単に扱うことが可能です。したがって、他の塗料と比べて施工ミスが起こりにくく、職人の技術によって仕上がりに大きな差が出にくいという特徴があります。

アクリル塗料のデメリットとは?

アクリル塗料のデメリットとしては、耐用年数が短いことが挙げられます。その耐用年数は5~7年ほどとされており、他の塗料と比べて短いため、こまめな塗り替えが必要です。そのため、1度の塗装ではコストはおさえられるものの、長期的なコストパフォーマンスは他の塗料に劣ります。

また、他の塗料と比べて紫外線に弱いという性質があるため、シリコン塗料などと比べると劣化しやすく、塗装から3~5年程度で色あせが目立つようになるでしょう。

加えて、アクリル塗料は塗膜が硬いという性質もあるため、時間の経過とともにひび割れが生じやすいというデメリットもあります。ひび割れを放置して塗膜が剥がれてしまうと、建物の内部に雨水などが侵入し、建物そのものの寿命が短くなってしまう恐れがあります。

さらに、浸透性の高さもデメリットの1つです。建物の内部の湿気を外に逃がしてくれるものの、同時に外部の湿気も建物の内部に侵入しやすいため、海に囲まれており年間を通して湿度が高い沖縄では注意が必要です。

 

アクリル塗料は、現在では外壁塗装に使われることは少なくなっていますが、価格が安くカラーバリエーションが豊富といったメリットがあります。一方、他の塗料と比べると耐用年数は短いため、こまめな塗り替えが必要というデメリットがあるのです。浸透性の高い塗料でもありますが、こまめな塗り替えが問題ないのであればアクリル塗料を選択してもよいかもしれません。

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