外壁塗装のメンテナンスを検討しているものの、どのような工法・塗料を選ぶべきか分からない方も多いでしょう。塗装によるメンテナンスは地域の特性を理解し、気候や環境に合うメンテナンスを行う必要があります。そこで本記事では、沖縄の気候に適した外壁塗装であるクールテクト工法の特徴やメリットについて解説します。
クールテクト工法とは
外壁塗装の工法の一つに、クールテクト工法があるのです。クールテクト工法とは、下塗材に微弾性のある塗料を使用し、さらに上塗り剤には遮熱性低汚染性を持つ塗料を使用した工法を指します。モルタルやコンクリートなどはひび割れしやすい素材のため、ひび割れが生じた場合、一般的な塗料では塗料も一緒に割れるまたは剥離してしまう可能性があります。一方クールテクト工法では微弾性のある下塗材を使用しているため、もしひび割れが生じても、塗料がひび割れ部分をカバーできるのです。
クールテクト工法のメリット
クールテクト工法の最大の特徴は、遮熱効果に優れていることでしょう。上塗り剤に遮熱効果のある塗料を使用しているため、太陽の熱を反射して外壁表面の温度上昇を抑えられるのです。住宅は熱によって建材が劣化するため、温度上昇を抑えられれば建材の耐用年数を長くすることができます。
実際に、外壁にクールテクト工法を使用した場合とそうでない場合を比較すると、17℃も温度上昇を抑えられたという結果が確認されています。また。クールテクト工法の上塗り剤は低汚染性の機能もあるため、塗膜に汚れが付着しにくくなっているのもメリットの一つでしょう。塗膜に汚れが付着すると遮熱効果が落ちてしまうため、低汚染性があることも長い遮熱効果の維持する要素の一つです。
沖縄県で外壁塗装を行うならクールテクト工法がおすすめ
住宅は完成した日をピークに少しずつ劣化が進んでいきます。そのため、定期的なメンテナンスを行い、住宅の状態を維持しなければなりません。とくに住宅を雨や風から守る外壁は、適切なタイミングで塗り直しを行う必要があるでしょう。
ただ、沖縄は本州とは異なる気候のため、地域の特徴を理解したうえで工法や塗料を選ぶのがおすすめです。沖縄本島の平均気温は23℃となっており、東京の平均気温と比較すると7℃も高くなっています。沖縄は冬でもそれほど寒くないのが魅力ですが、5~10月は最高気温が30℃を超える日が続き、住宅は強い日差しに晒されます。直射日光は外壁や屋根の劣化も早めてしまうため、こまめなメンテナンスが欠かせません。また、沖縄は台風の接近が多いのも特徴であり、強風に強い住宅にするために鉄筋コンクリートを使用している家が9割を超えています。コンクリートは風に強いものの、ひび割れによる雨水の侵入が発生する可能性があります。
つまり、沖縄の気候を考慮すると、ひび割れに対応でき、なおかつ熱に強い外壁塗装が必要がといえるでしょう。そこでおすすめなのがクールテクト工法です。クールテクト工法とは、下塗材にひび割れにも対応可能な微弾性のある塗料を使用し、さらに上塗り剤では遮熱性と低汚染性を持つ塗料を使用した工法のことです。つまり、クールテクト工法は沖縄の気候や住宅に合う外壁塗装の工法といえるでしょう。どのような外壁塗装をすべきか分からない場合は、業者にクールテクト工法が可能かきいてみるのもおすすめです。
まとめ
沖縄で外壁塗装をする際は、クールテクト工法を検討してみましょう。クールテクト工法は高い遮熱性や低汚染性、下塗材の微弾性が特徴であり、沖縄の気候、住宅特性にあった工法だといえます。遮熱効果が高いことで外壁表面の温度上昇を抑えられ、建材の劣化防止にもつながります。住宅の外壁塗装は高額のため、住宅や気候を踏まえて慎重に工法を検討することが重要です。