住宅などを建築してから特段のメンテナンスも必要なく、いつまでも居住することができるとお考えではないでしょうか。
大半の方にとってお住まいは一生に一度の買い物になります。
住宅ローンを組んで購入するほどなので何処もかしこも耐久性が高いとの印象をもたれがちですが外壁となると事情は別です。
沖縄で外壁塗装を検討している方に、専門外でもわかりやすく基礎知識をご紹介します。
どうして外壁塗装が必要になるのか
一度建築してその過程で塗装もすんでいるはずなのに、改めて外壁塗装が必要になるのは何処に理由があるのでしょうか。
どうせなら他のことにお金をつかいたい、というのが正直な感想ではないでしょうか。
しかし外壁は常に紫外線や外気温の変化や風雨などにさらされているので経年劣化が激しい箇所なのです。
ましてや沖縄では毎年のように台風が上陸します。
他の地域に比較しても外壁の劣化スピードは速いといわざるを得ません。
そして外壁塗装を劣化したまま放置すると、水分が壁面内部に侵入していくことになります。
壁面に入り込んでしまった水分は気温の変動に伴って膨張と収縮を繰り返し、やがては塗装膜にダメージを与えるようになります。
水分の浸食はそのままでは飽き足らず、さらに鉄骨などにも水分が到達することで鉄筋までも腐蝕が進行することになるのです。
鉄筋が膨張するとコンクリートそのものも破壊することになるので耐震強度などにも影響を与えることになります。
亜熱帯気候に属する沖縄では厳しい環境に外壁はおかれていることを認識しておくべきです。
塗装に使用される塗料には種類がある
外壁塗装に使用する塗料には幾つかの種類があり機能面や耐久性に違いが見られます。
沖縄で外壁塗装で失敗しないように塗料の基礎知識も抑えておきましょう。
そもそも塗料は顔料に合成樹脂と添加剤で構成されています。
顔料はその塗料の色合いとツヤを決定づけるものです。
添加剤は塗膜を均等にするために成分の分離を防ぐなどの趣旨で混入されています。
そして合成樹脂が一番のポイントで、その塗料の耐久性を左右するものです。
合成樹脂の種類には4つあり、アクリル・ウレタン・フッ素・シリコンに分かれます。
アクリルは廉価ですが耐久性に難がある一方で、強靭さを追求するとフッ素に行き着きますがコストがかかるのがネックです。
そこでシリコンが塗料のなかでも主流です。
さらにそれぞれの合成樹脂は水性と油性に分かれます。
この違いは希釈材が水かシンナーかの違いです。
どちらを採用するのかによっても耐用年数が違ってきます。
同じメーカーの塗料のシリコン樹脂塗料でも油性のほうが水性に比較して明らかに耐久性に優れているわけです。
次の塗りかえ時期の目安には何があるか
外壁は紫外線や外気・風雨などの劣化要因にさらされており、特に毎年のように台風がやってくる沖縄では外壁塗装の重要性を認識できたと思います。
それではいつ塗装に踏み切るべきなのか、その目安はあるのでしょうか。
外壁の塗りかえ時期は先ほどご紹介したように塗料の種類によって耐久性が異なっているので一概には言えない部分があります。
ここで一応の目安と考えられているのが7~10年程度とされています。
ただ外壁には特有の劣化を示唆する兆候があるので、前回の塗り替えからの時期に拘泥することなく、心配そうな兆候が見られたら積極的に外壁塗装を検討するべき時期が到来していると考えるのが妥当です。
外壁の劣化事象で代表的なのは「チョーキング現象」と呼ばれるものです。
この見分け方は簡単で外壁に指先で触れてみて、指先に白い粉がついてくるようならチョーキング現象が発生しているものと考えられます。
この現象は外壁が紫外線や天候などの影響で塗膜が粉状に崩壊していることを意味している訳です。
これ以外にもひび割れが目立つ、汚れがこびりついてコケなどが発生しているときも要注意といえます。