青く広がる海や、爽やかな空が魅力の沖縄。しかし年間を通して雨が多く、建物にとっては厳しい環境であることも事実です。そんな沖縄の建物にとって、防水対策はとても重要な役割を果たしています。この記事では、外壁塗装などのリフォームを考えている方に、防水工事を一緒に検討する重要性について解説していきます。
沖縄における防水工事の重要性
沖縄は、亜熱帯気候で高温多湿です。年間雨量は2,000mmを超え、とくに夏場は台風に見舞われる機会も非常に多くなっています。沖縄の建物は、RC造(鉄筋コンクリート造)が9割を占めます。木造よりも強度は圧倒的に強いRC造ですが、経年によってコンクリートにひび割れが発生したりシーリング材が劣化したりすることで、雨漏りが発生します。
「我が家は大丈夫!」と油断せず、事前に防水対策はしっかりしておきましょう。防水対策をする際は、あわせて湿気対策も行うことで、カビやシロアリの発生リスクを減らし、壁の内部まで綺麗な状態を保つことができます。
外壁塗装の際にベランダや屋上も点検すべき理由
ベランダや屋上も、外壁と同様、常に雨や紫外線に晒されています。劣化を放置すると建物の耐久性が低くなるリスクがあるため、外壁塗装をする際はベランダや屋上も点検してもらいましょう。とくにベランダは雨が入りやすいだけでなく、雨が逃げにくい構造になっているため、床面や手すりが水分で劣化しやすくなっています。ベランダの床面の耐水性が失われると、ベランダと隣接している外壁や室内まで漏水し、雨漏りの原因にもなりかねません。
こうした理由から、ベランダの防水性はとても重要だといえるのです。そして、もしベランダや屋上を点検して、対応が必要であるとわかった場合は、外壁塗装と防水工事を一緒に行うことをおすすめします。外壁、ベランダ、屋上それぞれのメンテナンスのタイミングを合わせることができる(建物全体のリフォーム周期をまとめられる)ため、次回の費用やスケジュールを予測しやすくなります。
ベランダや屋上におすすめの防水塗装方法
ベランダや屋上の防水工事、とひとくちにいっても、防水層の作り方によってさまざまな防水塗装方法が存在します。その選択肢の多さに「どれを選べばいいの?」と悩まれる方もいるでしょう。
ここでは、価格の安さを優先する方におすすめの「ウレタン防水工法」と、防水性の高さを優先する方におすすめの「FRP防水工法」、二つの防水塗装方法を紹介します。
「ウレタン防水工法」は、防水層を塗料のみで作る工法です。しっかり耐久性のある防水塗料を使用すれば、アスファルト防水と同等の耐久性があります。また塗料の伸びもよいため、DIYで行うことも不可能ではありません。ただし、塗料を表面に均一に塗れないと充分な耐久性は期待できないため、確実に防水性を高めたければ専門の業者に依頼しましょう。
「FRP防水工法」は、防水層を塗料とシートで作る工法です。FRP(繊維強化プラスチック)のシートを使うため、非常に高い防水効果と長い耐用年数が期待できます。また、比較的短い時間で作業が終わるというメリットもあります。工事費用は「ウレタン防水工法」より高くなりますが、予算があるのであれば検討したい防水工事方法です。
沖縄では外壁塗装と防水工事を一緒に行ってくれる業者が多い
上記で解説した通り、沖縄はその気候の特性から、防水工事の重要性がとても高くなっています。そして、防水工事は単独でやるよりも外壁塗装と合わせて行なったほうが、メリットが大きいといえるでしょう。
こうした背景から、沖縄には外壁塗装と防水工事を一緒に行ってくれる業者が多く存在しています。価格や対応は業者によって大きく変わってくるため、いくつかの業者で見積もりをとってもらうことをおすすめします。
外壁塗装を考えているときは「外壁をどんな色にするか」ということに目が行きがちですが、ベランダや屋上の防水対策がしっかりできているか、この機会にあわせて確認してみてください。さまざまな防水工事の方法がありますが、「FRP防水工法」を選んでおけば、まず間違いないでしょう。定期的なメンテナンスを心がけることで、大雨や台風にも負けない、丈夫で快適な家を保ち続けることができます。