上塗りという言葉をご存知でしょうか?住宅塗装をしようと思っている人は知っているかもしれませんが、外壁塗装時に使う言葉です。上塗りは、外壁塗装において、大切な工程のひとつになります。上塗りを正しく理解して、外壁塗装を依頼する場合に、不安なく行えるようにしましょう。今回は、「上塗り」について見ていきます。
外壁塗装における「上塗り」とは?
住宅に住んでいると必ず直面する、外壁の塗装問題。外壁塗装の耐用年数は一般的に10年と言われています。周囲の環境や、使用している外壁材や外壁塗料によって、違いはありますが、10年経つと、そろそろ外壁の塗装をお願いしようかなと考える人も多いのではないでしょうか。
外壁塗装をお願いすると、多くの場合は、3段階に分けて塗装を行います。塗料によっては、2段階のものもありますが、どちらも、上塗りという段階が存在します。外壁塗装の3段階の内容は、下塗り・中塗り・上塗りになります。
下塗りは、プライマーやシーラーといった下塗り用の塗料を使用し、外壁を塗っていきます。色は、乳白色や透明で、下塗りをすることによって、はがれにくくする効果や、不具合の発生を防ぐことができます。
次に中塗りを行います。中塗りは、塗装会社によっては、1回目の上塗りと呼ばれ、上塗りが2回目の上塗りと表現される場合もあります。中塗りは、下塗りの色を消す効果や、上塗りとの密着を高める効果があります。そして、仕上げが上塗りになります。
上塗りの主な役割
上塗りは、中塗りで生じた色ムラや気泡を隠してきれいに仕上げる効果があります。中塗りでは、どうしても色ムラや気泡が発生してしまいます。それは、仕方がないことなので、上塗りをして、仕上がりをよくする必要があるのです。
また、雨風から外壁を守る、汚れから外壁を守るという効果があります。中塗りだけでは、耐久性が低いので、上塗りをすることで耐久性がアップします。外壁塗装において、上塗りはとても大切な工程になるのです。
業者に上塗りを依頼する際に注意するべきポイント
注意点として、塗装はどのような種類を使っているか確認する必要があります。塗装内容が2段階なのか3段階なのか、中塗りと上塗りは色を変えるのか変えないのか確認をしましょう。
中塗りと上塗りは、色を変えることで塗り残しを防止できる効果があります。ですが、色を変えることで起きるデメリットとして、上塗りの塗装がはがれてしまうと、中塗りの色が見えてしまうことや、費用が増えること、耐久性が落ちるリスクがあることなどあげられます。どちらの方がよいのか、メリット・デメリットを考えて依頼しましょう。
また、塗装日数にも注意が必要です。外壁塗装は、塗料を乾燥させてから次を塗る必要があるため、基本的に1日に1回しか塗ることができません。なので、塗装日数があまりにも短い場合は、どのような理由でその塗装日数なのか確認をするなど、注意しましょう。
また、悪徳業者の場合、下塗り・中塗り・上塗りの契約をしたのに、下塗りと上塗りしかしないなど、工程を省く業者もいます。悪徳業者に敏感になりすぎる必要はありませんし、1日中監視する必要もありませんが、ときどき作業を気に掛ける、内容をちゃんと把握しておくのは大切になります。また、信頼のおける塗装会社に依頼するというのも大切なポイントになります。
まとめ
外壁塗装は、住宅のメンテナンスとして大切な作業になります。365日、何年も雨や風にさらされているので、10年を目途に、外壁塗装を依頼する方が多くいます。外壁塗装で大切なのは、下塗り・中塗り・上塗りという3段階の工程です。
使用する塗料によって工程数は異なりますが、上塗りをしっかりと行うことで、外観のよさの向上や、耐久性の向上、建物本体の劣化を防ぐ働きもあります。外壁塗装は、金額も決して安くないので、手が出しにくいと感じますが、建物に長く安心して住めるには、大切なことなのです。外壁塗装の内容を正しく理解し、信頼のおける外壁塗装会社に依頼しましょう